秋月  月のはなれ

2026.5.24

天保の歴史が宿る古民家に、現代の価値を重ねる。

福岡県朝倉市・秋月の城下町に佇む「月の離なれ(井村家別邸)」は、天保7年(1836年)創建の歴史的古民家を宿泊施設として再生したプロジェクトです。一般社団法人地域資源活用協議会Kontonは、この施設の企画・コンサルティングに携わり、地域の歴史資源を現代の旅の体験へと結びつける取り組みを支援しています。


施設概要

施設名

秋月の宿  月のはなれ(井村家別邸)

所在地

福岡県朝倉市秋月518番地

アクセス

福岡市内中心部より約30km・1時間圏内

建築年

天保7年(1836年) 約190年の歴史

施設構成

館(1棟3室・最大7名)+ 新館(1棟3室・最大9名)

見どころ

宿×醸造所「秋月クラフトビール」の製造・提供

コンセプト

ワーケーション対応 / サイクリスト歓迎 / 1棟貸切


プロジェクトの全体像

S    Situation(背景・状況)

秋月は福岡市から車で約1時間、朝倉市に位置する江戸時代の城下町です。白壁の町並みや武家屋敷、秋月城跡など歴史的景観が残る一方、過疎化・観光資源の未活用という課題を抱えていました。

井村家別邸は、天保7年(1836年)に建てられた由緒ある古民家です。明治32年には当地で秋月銀行(現・福岡銀行の源流の一つ)が創設された歴史的拠点でもあり、その文化的価値は計り知れないものがあります。しかし長らく活用の機会がなく、地域に眠った「すでにある素材」となっていました。

T    Task(課題・ミッション)

この歴史的建造物を単なる保存にとどまらず、現代の旅行者・ビジネスパーソン・地域住民が交わる「活きた場所」として再生すること。同時に、秋月という地域全体の魅力を底上げし、継続的な経済循環を生み出すことがミッションでした。

A    Action(Kontonのアプローチ)

Kontonは「すでにそこにある素材に火を熾す」という理念のもと、以下の観点からコンサルティングを実施しました。

◆宿泊施設の再生設計:古民家の歴史的価値を活かしながら、本館(1棟3室)・新館(2022年新築、1棟3室)の二棟体制で最大16名の貸切宿泊に対応

◆ 醸造所との融合:「宿×醸造所」という独自コンセプトを立案。秋月の天然水を使用した「秋月クラフトビール」の製造・提供を施設内で実現

◆ワーケーション需要の取り込み:コロナ禍以降のリモートワーク需要を見据え、ワーキングスペースを整備し「平日は仕事、週末は観光地・秋月を堪能」という新しい旅のスタイルを提案

◆サイクリスト誘致:「朝倉サイクリングロード」圏内という立地を活かし、駐輪スペースを整備。サイクルツーリズムへの対応を強化

◆歴史ストーリーのブランディング:明治期の秋月銀行から現・福岡銀行に至る金融史の舞台としての物語を、施設の価値として積極的に発信

R    Result(成果・価値)

190年の歴史を持つ古民家が、現代の多様なニーズに応える複合型宿泊施設として生まれ変わりました。「宿×醸造所」という唯一無二のコンセプトは地域内外から注目を集め、秋月という地域ブランドの再発見につながっています。

2022年の新館オープンにより収容力が拡大し、法人利用・ファミリー利用・サイクリスト等、幅広い層の来訪者を受け入れる体制が整いました。



ご利用料金(参考)

平日(両館貸切)

120,000円(税込)/ 2棟貸切・最大16名

休前日(両館貸切)

130,000円(税込)/ 2棟貸切・最大16名

GW・年末年始

140,000円(税込)/ 2棟貸切・最大16名

備 考

宿泊税 別途1人200円。本館・新館個別料金は各ページ参照。


Kontonとして

秋月は、日本の城下町の原風景が今も息づく稀有な土地です。Kontonは「すでにそこにある素材に火を熾す」という理念のもと、190年の歴史を持つ井村家別邸が現代の暮らしや旅と交わる場所となるよう、コンサルティングを通じて伴走し続けています。歴史・自然・ものづくり・食など、秋月の地層に眠る多様な資源を掘り起こし、次の世代へとつないでいくことが私たちの使命です。

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